遊就館のほうへ歩き、パル判事の像を過ぎたあたりに、偕行文庫はあります。
初訪問のため、勝手がわからず、リュックサックを背負ったまま資料館に入ったのですが
荷物はロッカーに預けるのが流儀なようです。
そして、職員の方が対応してくださると聞いていた通り、
50代くらいの男性とそのお母さまかと思われる年配の女性が
亡くなったお父様について職員の方へ熱心に質問されていました。
私はその間、フィリピンの捕虜収容所で
有志によって発行されていたという壁新聞について調べることにしました。
この新聞は「曙光新聞」といって、数年前まで発行されていました。
発行者の高齢化によって惜しくも廃刊になりましたが、
フィリピン戦で消息が分からなくなった家族の手がかりを求める
ご遺族の声などが掲載され、購読会員は全国に及んでいました。
この曙光会の人たちが何か知っているのではないか?
ひょっとしたら、収容所で一緒だった人がいたのではないか?
想像が一気に駆け巡り、いらっしゃったとしても高齢で、急がなくてはならない、
焦った気持ちになりながら、
曙光会の名簿をコピーしたいと窓口に申し出たのでした。
職員の人もお手伝いできることがあればと、声をかけてくださったので
フィリピンの収容所で亡くなった大叔父の遺骨がどこにあるのか知りたい、
曙光会の人で何か知っている人がいるのではと思っていることを話しました。
すると、まずは「靖国のご祭神調査」を勧められました。
ご祭神調査とは、戦死した人は靖国神社に合祀されるため、
靖国神社で保管している各人の記録を遺族の依頼に応じて情報提供してくれるというものです。
そして、専用フォームを書いて申請し、職員の方が後日郵送してくださったのが
以下の項目でした。
- 階級
- 所属部隊
- 死亡年月日
- 志望場所
- 死亡時本籍地
- 合祀年月日
簡易的な軍歴証明のようですが、
やはり職員の方に言われたのは
軍歴証明を持ってきてもらえば、もっと詳しいことがわかる。
ということでした。
次は、軍歴証明を取得することにしました。
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